赤ちゃんが生まれてすぐに見られる「原始反射」。
それは、赤ちゃんが自分の意思でしている動きではなく、生まれつき備わった自然な反応です。
しかし、この原始反射は一生続くものではなく、ある時期を過ぎると消えてしまいます。
だからこそ、「今しか見られない瞬間」として、とても大切に感じられるのです。
今回は、代表的な原始反射を簡単にご紹介しながら、なぜその時間が愛おしいのか、そしてどう楽しんでほしいかをお伝えできればと思います。
ぜひ最後までお読みいただければ嬉しいです。
原始反射の種類
赤ちゃんに見られる代表的な原始反射には次のようなものがあります。
- モロー反応
- 吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)
- 把握反射
- ギャラン反射
これらはすべて赤ちゃんの体が無意識に示す自然な反応です。
本人は握ろうとしているわけではないのに、ぎゅっと手を握ってくれる――そんな一瞬に、思わず「かわいいなぁ」と笑顔になってしまいます。
可愛い一瞬を写真や動画に残しておくのも素敵ですし、その時の仕草や表情は何度見返しても癒されます。そして同時に、実際に目で見て、手で触れて、一緒に過ごす時間こそが、心に残る一番の思い出になります。
では、それぞれの反射について、少し詳しく見ていきましょう。
モロー反応
大きな音や動きに驚いたとき、両手を広げてから抱きしめるように腕を閉じる反応です。
この反応は、もともと原始時代に木の上で生活していたころ、母親から落ちないようにしがみつくための名残といわれています。
赤ちゃんが驚いたときに見せる自然な動きのひとつで、成長とともに少しずつ見られなくなっていきます。
吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)
口に触れたものに自然と吸いつこうとする反応です。母乳やミルクを飲むために欠かせない、とても大切な動きです。
把握反射
指をそっと手のひらに入れると、ぎゅっと握り返してくれる反射です。ほんの一瞬のことなのに、その小さな力強さにきゅんとしてしまいます。小さな手がぎゅっと握る感触がなんとも可愛くて、思わず笑顔になってしまいます。
ギャラン反射
背中の横をなぞると、体をくねらせるように反応します。意外と知らない方も多い反射ですが、見られる時期は限られており、成長とともに自然と消えていきます。
原始反射はいつまで見られるの?
原始反射は、生まれたばかりの赤ちゃんがもともと持っている反応で、成長とともに少しずつ変化していくといわれています。
一般的には、生後4〜6か月ごろまでに見られなくなることが多いとされていますが、反射の種類や赤ちゃんの発達のペースによっても違いがあります。
たとえば、モロー反射(ビクッと手足を広げる反応)は生後4か月ごろまで、把握反射(手をぎゅっと握る反応)は5〜6か月ごろまで見られることが多いといわれています。
昨日まであった反応が、ある日を境にふと見られなくなることもありますが、それは赤ちゃんが少しずつ自分の意志で体を動かせるようになってきたサイン。
原始反射が見られなくなっていくのは、「次のステップへ進んでいる証」ともいえるのではないでしょうか。
赤ちゃんの成長をゆっくり楽しもう
けれど、なくなってしまうのは原始反射だけではありません。
新生児期は寝ている時間が多く、表情もまだ乏しいですが、月齢が進むと笑顔が増え、顔つきもどんどん豊かになっていきます。動けるようになると仕草が変わり、鳴き声や泣き方も少しずつ成長していきます。今は大変だと感じることも、振り返れば「昔はあんな泣き方をしていたな」と懐かしく思う日が来るのです。
私自身、わが子の成長を見ていて「運動の発達は少しゆっくりめかな」と思うことがありました。支援センターに行くと、同じくらいの子ができていることが、うちの子にはまだできない…という場面もよくありました。
でも、不思議と「遅れている」と気にしたことはなくて、むしろ少しゆっくりなおかげで、その時期の姿をじっくり楽しめる気がして、嬉しい時間でした。
赤ちゃんの成長のスピードは本当に人それぞれ。
「周りと比べてどうか」ではなく、目の前にいるわが子の、その時期にしか見られない姿を楽しむことが大切だと感じています。
そんな一瞬一瞬を見逃さずに、写真や動画で記録しておくと、後から振り返ったときに「こんな時期もあったな」と温かい気持ちで見返すことができるのでおすすめです。
成長の記録や思い出を残すには
原始反射のように「今しか見られない一瞬」を、記憶だけでなく形として残しておくのもおすすめです。あとから見返したときに、当時の空気や気持ちまで思い出せて、家族で共有する楽しみも広がります。
アプリで共有
スマホで手軽に赤ちゃんの写真や動画を記録していけるアプリもたくさんあります。
- みてね
家族限定のアルバムとして使えるアプリです。写真や動画をアップロードすると、遠方に住むおじいちゃん・おばあちゃんとも簡単に共有できます。コメント機能もあるので、成長を一緒に喜べるのが嬉しいポイントです。
- famm(ファム)
毎月1冊フォトアルバムを無料で作れるサービスが人気です。アプリでアップした写真が自動でまとめられるので、「忙しくてアルバム作りまで手が回らない」というママやパパにもぴったりです。
写真やグッズなど“物”や“データ”として残す
スマホに保存するだけでなく、形にして残すとより特別な思い出になります。
- フォトスタジオで撮影
プロのカメラマンに撮ってもらうと、赤ちゃんの可愛さや小さな仕草を素敵に切り取ってくれます。ハーフバースデーや1歳記念など節目に利用するのもおすすめです。
我が家ではお宮参りの際に出張カメラマンをお願いしました。撮影後はデータを受け取り、CD-ROMに保管。さらに、特に気に入った写真は印刷してリビングに飾っています。データで残しておけると、あとから好きなときに印刷できるのも嬉しいポイントです。
最近は、スタジオによってはスマホに直接データを転送できたり、LINEスタンプとして使える素材を作ってくれるサービスもあります。写真を「残す」だけでなく「使う」楽しみ方が広がるのも、フォトスタジオ撮影ならではの魅力です。 - 写真編集ソフトで作成して印刷すればオリジナル写真に
Photoshopなどのソフトを使って、オリジナルのアルバムやポスターを作るのも楽しい方法です。シンプルに仕上げたり、デザインを工夫したり、好みに合わせて残せます。 - デジタル素材をそのまま保存して残す
スマホやパソコンにデータで残しておくのも、整理がしやすくて便利です。クラウドに保存すれば、機種変更をしても大切な記録を失う心配がありません。
他にこんな楽しみ方も
家の中で楽しむ共有アイテム
写真を「見る」時間をもっと楽しみたいなら、家の中で表示できるアイテムを使うのも素敵です。
- エコーショーでフォトアルバム表示
スマホに保存した写真を自動でスライドショーのように流すことができます。育児の合間にふと視界に入るだけで、「あ、こんな瞬間もあったな」と心が温かくなります。
スマホに保存した写真を自動でスライドショーのように流すことができます。
育児の合間にふと視界に入るだけで「あ、こんな瞬間もあったな」と心が温かくなります。
また、エコーショーは写真を表示するだけでなく、育児のサポートにも役立つ便利な機能がたくさんあります。
ぴよログやIoT家電との連携、家族とのビデオ通話など、忙しい毎日を少しラクにしてくれるアイテムです。
我が家でも「声をかけるだけで使える」のが助かっていて、手がふさがっている時にもとても重宝しています。
詳しい使い方や、実際にどう育児の味方になるかはこちらの記事で紹介しています。

まとめ:今しかない赤ちゃんとの時間を楽しんで
赤ちゃんの成長は本当に早く、特に0歳の1年間はあっという間です。
「ずっと泣いてばかり」
「ミルクやおむつで大変」
「全然寝てくれない」
そんな大変さの中にいると、毎日が長く感じられるかもしれません。
けれど、振り返ってみるとその時期は意外なほど短く、あっという間に過ぎ去ってしまいます。
原始反射も、泣き声の癖も、赤ちゃん特有の小さなしぐさも、すべてが今しかない思い出です。
写真や動画で残すのはもちろん、その瞬間を心に刻んで、たくさん触れ合うことでたくさんの思い出を残して欲しいと思います。
成長してしまえば、もう二度と見られない愛おしいしぐさ。
だからこそ、ぜひ赤ちゃんと過ごす今を大切に、楽しんでいただきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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